【豚インフルエンザ】A型インフルエンザによって起こる豚の呼吸器疾患。豚インフルエンザウイルスは、年間を通じて、豚への感染を引き起こしているが、
通常、ヒトには感染しない。米国などでは散発的には豚インフルエンザのヒトへの感染が確認されており、ほとんどのヒトへの感染は、豚への濃厚接触が原因となっている。米国疾病管理センター(CDC)は、米国で1、2年に1例の発生があると報告しているが、2005年12月から09年2月にかけては、12件のヒト感染事例が報告されているという。
潜伏期間は約10日間。
豚肉については、
中心温度71度以上の調理でインフルエンザウイルスは死滅するため、熱を十分に通して調理すれば、豚肉や加工品を食べても感染することはない。メキシコ産の食品でも同様。
【豚インフルエンザの症状】感染した場合の症状として、発熱、倦怠感、食欲不振、せきなど、通常のインフルエンザ症状が認められる。また、鼻水、咽頭痛、吐気、嘔吐や下痢などの症状を訴える患者もいるという。
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【症状が認められ、医療機関で受診する際の注意点】メキシコから帰国した旅行者に対しては、発熱や呼吸器症状のいずれかが現れていないかを確認し、症状が認められた場合は、すぐに医療機関を受診せず、最寄りの保健所に相談の上、必要に応じて感染症指定医療機関などで受診を検討する。
・事前に医療機関に電話を掛け、受診方法の指導を受けて従う
・なるべく公共交通機関を利用せず、自家用車などで移動する
・マスクがある場合には着用してから受診する
現在、症状がない人でも、
帰国後10日以内に疑わしい症状が出現した場合も同様に最寄りの保健所に相談し、必要に応じて、受診を検討する。
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【パンデミック】pandemic=感染爆発。ある感染症や伝染病が世界的に流行すること。過去には14世紀のペスト、19世紀から20世紀にかけて7回の大流行を起こしたコレラ、1918年から1919年にかけて全世界で2500万人が死亡したスペインかぜ(インフルエンザ)などがある。
【ワクチン】感染症の病原の毒性を失わせたり、弱めたりしてつくった免疫の材料(抗原)。接種や注射の形で体内に注入し、病原体を押さえ込む力(抗体)を備えさせる。病気への感染を防いだり、症状を軽く済ませる効果がある。現在、
対人用のワクチンはない。⇒
予防の重要性現在、米疾病対策センター(CDC)が豚インフルのH1N1型ウイルスのサンプルをもとにワクチン製造の作業が始まっているが、市販されるまでには通常5─6カ月を要する見込み。
【タミフル】インフルエンザ治療薬。米国で承認されている抗インフルエンザウイルス薬の一部には、今回、効かないものもあったが、
タミフルは有効だったとされる。
【WHOフェーズ分類】phase=局面⇒警戒水準のこと。WHOが決定。6段階からなり、数が増すごとに危険度が高い。日本時間4月28日からフェーズ4
フェーズ1
ヒトにおいては新たな亜型のインフルエンザウイルスは同定されていない。動物においては、ヒトに感染する恐れのあるインフルエンザウイルスが存在しているが、もしも動物に見られたとしても、ヒトへの感染リスクは小さいと考えられる。
フェーズ2
ヒトにおいては新たな亜型のインフルエンザウイルスは同定されていない。しかしながら、動物において循環している亜型インフルエンザウイルスが、ヒトへの発症に対してかなりのリスクを提起する。
フェーズ3
新しいヒト感染(複数も可)が見られるが、ヒトーヒト感染による拡大は見られない、あるいは非常にまれに密接な接触者(例えば家族内)への感染が見られるにとどまる。
フェーズ4⇒現在の状況限定されたヒトーヒト感染の小さな集団(クラスター)が見られるが、拡散は非常に限定されており、ウイルスがヒトに対して十分に適合していないことが示唆されている。
フェーズ5
より大きな(一つあるいは複数の)集団(クラスター)が見られるが、ヒトーヒト感染は依然限定的で、ウイルスはヒトへの適合を高めているが、まだ完全に感染伝播力を獲得していない(著しいパンデミックリスクを有していない)と考えられる。
フェーズ6
パンデミック期:一般のヒト社会の中で感染が増加し、持続している。小康状態:パンデミック期が終わり、次の大流行(第2波)までの期間。第2波:次の大流行の時期
【WHO】世界保健機関、本部ジュネーヴ。フェーズを決定する。
【CDC】米国疾病管理センター
【H1N1型】米国の7人が感染したウイルス。このウイルスを元にワクチンを作成中。
メキシコのウイルスはまだ判明していない(4月28日現在)。また、H1N1型は、人間では季節性インフルエンザのAソ連型として流行を繰り返しており、だれもがある程度は免疫を持っている。ただし、従来、豚では見つかったことがない。
【H5N1型】高病原性鳥インフルエンザウイルス
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