豚インフル、都内でも警戒世界で相次いで感染が報告されている豚インフルエンザ。メキシコの豚が発症源とされ、都内でも一部の飲食店や精肉業者などの間で動揺が広がり、小中学校の給食センターなどでも情報収集を急ぐなど関係者は豚肉の安全確認に追われた。
「メキシコ産の豚ヒレ肉を入荷していたが、取引先から断られた」。多摩地区の精肉卸会社は、豚インフルエンザの思わぬ影響を明かした。「この調子だと、輸入会社もうちへの販売を自粛するのではないか」。
断った側の都内の給食会社は27日、メキシコ産豚肉の入荷全面禁止を全国の600事業所に通知した。都内にある60事業所の3分の2の事業所でメキシコ産豚肉を使用していたが、28日からは一切使用しない方針という。
「政府は大丈夫だというが、使用を自粛した方がお客に納得してもらえる」と風評被害を見越した対策を取った格好だ。メキシコ産豚肉の使用再開は「世間の流れを見てから。めどはたっていない」と話す。
都内の小中学校の給食センターなどは教育委員会を通じて、情報収集に追われた。豚肉のメニューの変更については、厚生労働省の発表に従い「問題ない」としてメニューや食材の変更は行わないところが多い。
府中市内の小学校向けの給食を作っている第1学校給食センター(同市南町)は「ほとんどすべての食材が国産なので大丈夫」。足立区教育委員会でも「産地を確認したが、メキシコ産の豚肉はなく、心配はない」としている。
一方、都内などでメキシコ料理のチェーン店を展開している「エルトリート」の広報担当は「消費者も冷静なようで、今のところ、客足に変化はない。政府ももう少し分かりやすく説明してほしい」と注文を付けた。
港区赤坂で開店から33年目を迎える老舗メキシコ料理屋「メヒコリンド」の吉村柳子代表(60)は「しばらくは人気がなくなるかもしれない。狂牛病のときもそうだったから、ある程度は覚悟している」と不安を隠さない。店の人気メニューの一つ「豚肉のスペアリブ」は「安全を重視している業者から取り寄せているから、大丈夫だと思う。(メニューに入れるのを)やめるつもりはない」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090427/tky0904271856001-n1.htm
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