カナダ、新型インフル遺伝子配列を初解明 ワクチン開発に弾み 新型インフルエンザの重症化を防ぐワクチンの開発や普及に弾みがつきそうだ。カナダ国立微生物研究所は6日、新型インフルエンザウイルスの遺伝子配列を世界で初めて解明したと発表。ワクチン開発に必要な第一関門を突破した。仏製薬大手サノフィ・アベンティスのワクチン部門、サノフィパスツールは米国拠点の拡張工事を終え、ワクチンを3倍に増産できる体制を整えた。
新型インフルエンザに効くワクチンは現在なく、予防手段が限られている。加政府はメキシコ政府の協力を得て現地からウイルスを大量に入手。メキシコでなぜ死者が多いのか調べていた。遺伝子の全体像を把握した結果、両国のウイルスはほぼ同じであると判明し、同じワクチンの開発で済むことが分かった。
サノフィは米ペンシルベニア州の拠点の能力拡張により、1億5000万接種分のワクチンを製造できる体制を整えた。6日付で米食品医薬品局(FDA)から、新型インフルエンザ用ワクチンが必要になった場合の指定工場の認可を受けた。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090507AT2M0700X07052009.html
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