オバマ大統領「深刻な事態」 新型インフル対策、1400億円緊急拠出オバマ米大統領は28日、米議会に豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザの対策費として15億ドル(約1450億円)の緊急拠出を認めるよう要請した。米国内で初の死者が出たことを受け、治療薬の国家備蓄の拡充やワクチンの開発に充てる方針。確認された感染者数はメキシコや米国など世界10カ国で300人を超え、各国は感染の拡大防止策の強化を急いでいる。
米国での死者発生を受け、オバマ米大統領は29日朝「明らかに深刻な事態だ」と表明した。米政府は夏場を過ぎて冬に向かうと、ウイルスが「再び猛威をふるう」(ナポリターノ米国土安全保障長官)可能性を想定。米国立衛生研究所(NIH)や米食品医薬品局(FDA)がワクチンの開発を急いでいる。米保健当局は29日、新型ワクチンの完成は早くても秋になるとの見通しを示した。
米疾病対策センター(CDC)は同日、全米の感染者が10州、計91人に拡大したと発表した。ベッサー所長代行は「大流行の一歩手前だ」と警告した。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090429AT2M2903C29042009.html
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