新型インフル:米国人で初の死者 ハワイでも感染確認 米テキサス州の厚生省は6日、新型インフルエンザに感染した同州内の住民が今週初めに死亡したと発表した。ウォールストリート・ジャーナル紙によると、この住民は米国人で、初の米国人死者が確認されたことになる。
死亡したのはメキシコとの国境近くに住む女性で、健康状態に慢性的な問題があったとされる。
米国では4月下旬、訪米中のメキシコ人の幼児が新型インフルエンザで死亡しており、米国内での死者は2人となった。米疾病対策センター(CDC)によると、6日までに米国で新型インフルエンザ感染が確認された患者は41州で計642人になった。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、女性は33歳の教師で、感染による合併症で4月14日から入院していた。ABCテレビは、女性は重度の肥満で胆石があり、肺炎の感染歴があったと報じた。
一方、ハワイ州政府は5日、オアフ島在住の3人の感染が確認されたと発表した。年間約130万人の日本人観光客が訪れるハワイでの感染確認は初めて。
CDCの幹部らはこれまで、米国内で感染が拡大しているため、年間3万6000人が死亡する季節性インフルエンザと同様、「死者の発生も予期している」と述べていた。
ナポリターノ国土安全保障長官は5日、学校で生徒らの感染が1人でも判明したら休校にするよう求める指針を改め、休校を勧めないことにしたと発表した。米国では現在700校以上が休校しているが、「季節性インフルエンザと症状が同程度と分かったため」としている。
http://mainichi.jp/select/today/news/20090507k0000m030053000c.html
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