新型インフル:帰国者への診断手順と対応まとめる 厚労省厚生労働省は29日、新型インフルエンザ(H1N1)発生国からの帰国者に対する診断手順と対応方法をまとめた。A香港型(H3N2)以外のA型インフルエンザに感染しているか、症状や発生国での患者などとの接触歴からその可能性が高い場合、検疫法に基づいて隔離入院の措置が取られる。隔離された人と機内で長時間近くにいた「濃厚接触者」も、入国を認めずホテルなどに最長10日間留め置くことになっている。
厚労省の手順によると、発生国から直行便で帰国した乗客は機内検疫を受ける。発熱や呼吸器症状があれば、検疫官が鼻やのどの奥から粘液を採取し、約15分で判定できる診断キットで検査する。その結果、新型とは異なるB型インフルエンザと分かった人以外は、PCRと呼ばれる遺伝子検査でウイルスが季節性のH3型かどうかを調べる。
H3型でない場合、症状などを勘案したうえで、新型の疑いがあるとして感染症指定医療機関に隔離入院させる。季節性のAソ連型もH1N1型のため、感染していれば隔離対象になってしまう。
濃厚接触者とする範囲については、厚労省は「機内の前後左右2~3席に座っていた人。家族や、接触回数が多かった客室乗務員も対象になる」と説明している。ただし米国とカナダからの帰国者の場合、濃厚接触者でも留め置かず健康観察にとどめるケースもあるとした。
http://mainichi.jp/select/science/swineinfluenza/news/20090430k0000m040097000c.html
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