WHO、途上国への拡大に懸念 米国の感染者、メキシコ抜く 世界保健機関(WHO)は、新型インフルエンザがサハラ砂漠以南のアフリカ諸国など、これから冬を迎える南半球にある発展途上国に拡大していくことを懸念、警戒を始めた。先進国に比べ感染拡大時の被害が特に大きいとみられるためだ。米国では8日、感染確認者数がこれまで最多だったメキシコを抜き計1639人に大幅増加。世界での感染は8日、26カ国・地域で計3400人以上、死者はメキシコと米国で計47人となった。
WHOのフクダ事務局長補代理は7日の記者会見で、このまま感染拡大が続き世界的大流行(パンデミック)に発展した場合、過去の経験からすれば世界人口の3分の1に当たる20億人が感染する事態も「妥当な予測といえる」と指摘した。この場合、仮に症状が比較的軽いインフルエンザとしても「世界規模でみれば多数の人が肺炎などの重症や死に至ることを懸念する」と話した。
その上で、特に先進国よりも途上国の状況が懸念される理由として(1)重症例が多いとされる若年人口比率が高い(2)栄養状態が悪い(3)紛争中の国やエイズ感染者が多い-などを挙げ、警戒を呼び掛けた。
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009050801000672.html
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