海外旅行、必携は「マスク、せっけん、濡れティッシュ」新型の豚インフルエンザが世界に拡大する中、大型連休を海外で過ごす旅行者の出国は2日、ピークを迎える。いまからでも間に合う予防策を、専門家に聞いた。
阪急交通社(大阪市)は予防策などを記したチラシを窓口で渡し、海外旅行客に注意を呼びかけている。必携の品はマスク、せっけん、ウエットティッシュ。目の粘膜からの感染を防ぐため、サングラスや眼鏡、目薬を携行することも勧める。
海外旅行の添乗員歴25年という広報部の熊倉一仁さん(52)は「現地で特に注意が必要なのが市場への訪問だ」と言う。日常生活に触れたいと、訪れる旅行者が増えているが、「各地から多くの人々が集まるうえ、下水道の整備が不十分なところもあり、感染の危険性がある」。滞在中の情報収集も重要で、力を発揮するのがインターネット。現地情報も日本のサイトの方が早い場合があるという。
防災システム研究所(東京都)の山村武彦所長は「ウエットティッシュは除菌効果があるアルコール成分入りがおすすめ」と話す。旅行先の飲食店でテーブルをふいたり、ホテルのドアノブをふいたり、使い道は多様だ。
さらに「靴のまま室内に入る海外では、ホテルの部屋に入る前に靴の裏をふくことも大切」と説く。外のつばやたんに含まれるウイルスの室内への侵入を防げる。帽子も、髪の毛にウイルスがつくのを防ぐのに役立つという。
ウイルスは乾燥していると活発になる。そのため、ぬらしたバスタオルをホテルの室内に干すか、バスタブに湯をはってドアを開けっ放しにするのも有効という。
http://www.asahi.com/special/09015/OSK200905010037.html
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