10日ごろにウイルス株提供 ワクチン製造条件ほぼ整う新型インフルエンザが世界的に広がる中、米疾病対策センター(CDC)が世界の大手製薬企業に対し、ワクチンの開発・製造に必要なウイルス株を今月10日前後に提供できると連絡していたことが1日、分かった。世界の大手製薬会社で作る国際製薬団体連合会(IFPMA・本部ジュネーブ)が明らかにした。
ウイルス株が入手できれば、製薬各社はワクチン量産の技術的な条件がほぼ整うことになる。ただ、新型ワクチンの製造には、世界で年間15万-25万人が死亡するとされる通常のインフルエンザのワクチン製造を縮小したり停止したりする必要がある。
世界保健機関(WHO)は通常ワクチンの製造を「止める理由はない」としており、今後、どの段階で新たな判断を下すかが焦点となる。
IFPMA幹部によると、新型インフルエンザのウイルス株はCDCが培養。技術的な検証や加工を加えたうえで、日米など世界4カ国にある協力センターを経由して製薬業界に配分される。
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009050101000988.html
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