米豚肉価格・食肉関連株が下落、豚インフルめぐる懸念が圧迫米国では27日、豚肉価格や食肉関連株が下落している。メキシコで感染が拡大し米国でも確認されている豚インフルエンザが禁輸措置や個人需要の低迷につながるとの不安が背景にある。
豚インフルエンザは豚肉などの食肉を通じて感染するものではない。ミズーリ大学の農業エコノミスト、ロン・プレイン氏は「メキシコでは相当量の米国産豚肉が消費されているが、メキシコ向け出荷は大幅に落ち込む可能性がある」と指摘した。
米国の豚肉は20%近くが輸出向けで、メキシコは第2の輸出市場となっている。
これまでのところ米国とメキシコの通商関係に影響は出ていないが、米国の一部州からの豚肉輸入を差し止めている国もある。
ロシアはメキシコならびに米カリフォルニア、テキサス、カンザス州からの熱処理を施していないすべての食肉、また、生の豚肉については米国の他州からの輸入も禁じている。中国は人間の豚インフルエンザが報告された米国の州からの豚肉を禁輸とした。フィリピンは米・メキシコ両国からの豚肉輸入を禁止した。
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnJT845393120090427
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