新型インフル、米で初の死者…治療で入国のメキシコ人幼児新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染者は全世界で拡大を続け、29日、米国で感染が確認された患者は6州計66人になった。
メキシコでは、新型インフルエンザが原因と見られる死者は159人に達した。ドイツ、オーストリアやコスタリカでも新たに感染が見つかり、感染が確認された国は計10か国になった。このほか、感染が疑われる人は18か国・地域に広がっている。世界保健機関(WHO)当局者によると、感染拡大を受けWHOは29日、警戒レベルの「フェーズ5」への引き上げを協議する緊急委員会を同日午後7時(日本時間30日午前2時)ごろ開催する方向で調整に入った。
AP通信が米テキサス州の保健当局者の話として伝えたところによると、同州で27日、1歳11か月の幼児が新型インフルエンザで死亡した。幼児はメキシコ人で、州内で治療を受けていたという。
国内で死者が出たことを受け、オバマ米大統領は29日、「最大限の警戒を要する深刻な状況だ。引き続き、全米で感染の厳重な監視にあたる」と述べた。
メキシコ旅行から帰った生徒に感染者が出ていたニューヨーク市の私立高校では28日、感染が確認された生徒は45人に増えた。近くの公立高校でも感染の疑いが浮上。AP通信によると、市当局は、数百人の感染疑い例について米疾病対策センター(CDC)に、調査を要請。人から人への二次感染が広がっている様相だ。
ドイツ国立ロベルト・コッホ研究所は29日、メキシコ旅行帰りの3人の感染を確認したと発表した。オーストリア保健当局も1人の感染を確認。欧州で感染確認はスペイン、英国とともに4か国となった。韓国では同日、感染の疑いがある人が計17人になった。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090429-OYT1T00805.htm
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