「飛行機、地下鉄乗らないで」=副大統領の不用意発言で物議-米バイデン米副大統領は30日のテレビ番組で、新型インフルエンザの感染拡大に関し、「今は飛行機や地下鉄に乗らないよう家族に勧める。わたしも乗らない」と述べた。健康な人にも交通機関の利用自粛を促したと受け取れる不用意な発言に業界団体は猛反発。閣僚らが釈明に追われるなど物議を醸した。
バイデン氏は、飛行機などは「密閉空間」であり、「誰か1人がくしゃみをしたら皆に広がる」と語った。交通機関での感染の危険性を誇張したと解釈できるため、米国旅行協会のダウ会長は声明で「国民が旅行する気をなくさないよう適切に情報提供を行うべきだ」と抗議。航空運輸協会も「極めて失望した」と表明した。
米政府は、体調の悪い人を対象に交通機関の利用を控えるよう要請している。ナポリターノ国土安全保障長官は別の番組で「副大統領が次に話すときは『体調が悪い場合』と付け加えるだろう」と本人に代わり訂正。ギブズ大統領報道官は「過度に恐怖感を与えたとすれば、おわびしたい」と陳謝した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009050100191
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