豚インフル、街頭でマスク配布…メキシコ豚インフルエンザに感染した疑いのある患者が1000人以上に達しているメキシコでは、病院に感染の有無の確認を求める市民が殺到するなど、不安と動揺が広がっている。
地元メディアなどによると、メキシコ政府は24日、市民に対し、外出を控え、戸外に出る際には感染防止用のマスクを着用するよう呼びかけた。普段は市民でにぎわう公園は25日、閑散としている。
首都メキシコ市のエブラルド市長は同日、今後10日間の公的行事をすべて中止し、感染拡大阻止に専念する意向を表明。市は地下鉄でマスク15万枚を無料配布し、利用客が長い行列を作った。交差点では兵士がマスクをドライバーに配った。市内の病院は、通常は休みとなる土曜日の25日も診療を続けているという。
国技のサッカーにも影響が出ている。メキシコ・サッカー連盟は24日、人気チームが対戦する26日の2試合は、スタジアムに観客を入れずに行うと発表。DVDレンタル店では、自宅で映画などを見て週末を過ごそうとする人々で混雑した。
政府の対応の遅れを批判する声も上がっている。AP通信によると、市内の映画館閉鎖を知らずに映画観賞に訪れたダビド・バスケスさんは「感染は、なぜ、どこで起きたのか。感染の規模はどの程度なのか」と不満をぶちまけた。
カルデロン大統領は「
(世界保健機関などから)ウイルスの性質を知らされたのは23日午後。あらゆる必要な措置を取っている」と釈明。地方視察を取りやめて緊急閣議を開き、今後の対応を検討している。
一方、中南米各国の国際空港でも、メキシコからの到着客について、健康チェックを強化する動きが出ている。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090426-OYT8T00268.htm
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