メキシコ、観客なしでサッカー 豚インフル予防接種に市民殺到町中の薬店に「マスク売り切れ」の張り紙。人気のサッカーチームもスタジアムに観客を入れずに試合-。豚インフルエンザの感染が広がるメキシコ市周辺の市民は大きな不安に包まれた。
24日午前には、メキシコ市の各地の病院で予防接種を求める人々が殺到、長い列をつくった。「娘が感染していたら…。まだ考えたくない」。1週間前からせきが止まらないという娘(15)を連れ、国立病院で診察の順番を待っていたアドリアン・アンダさんはAP通信に語った。
スペイン通信によると、メキシコ市などでは計750万人の生徒や学生が通う3万の学校や大学が休校に。「市全体が閉鎖される」とのデマが流れ、仕事を休んでスーパーへ日用品の買い占めに走った人もいたという。
メキシコ・サッカー連盟は政府の要請を受け、強豪チームがメキシコ市で対戦する日曜日の2試合について、観客を入れずに試合を行うことを決めた。ともにチケットは売り切れの好カードで経済的損失は大きいが、連盟の事務局長は「今はお金は重要じゃない」。
一方、レンタルDVD店は週末を外出せずに自宅で過ごそうという客で盛況だった。
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009042501000719.html
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