23都府県の中高校46校で「海外」自粛/新型インフルメールで記事を紹介 印刷する 一覧へ
新型インフルエンザの世界的な流行を受け、海外への修学旅行や語学研修の中止や延期、行き先の国内への変更を決定、または検討している中学や高校などが、少なくとも23都府県の46校に上ることが1日、共同通信のまとめで分かった。
海外への渡航を控えるよう求めた教育委員会も複数あり、ウイルスの猛威が生徒たちの思い出の旅行に暗い影を落としている現状が浮かんだ。
調査は1日、各都道府県教委を通じて把握している学校数を集計。各校に個別に理由も尋ねた。
生徒の感染予防のために中止や延期、国内変更を決めたのは福島、茨城、岡山、徳島など14都府県の21校。同様の対応を検討中というのも25校あった。予定していた行き先はカナダ、米国など患者が確認された国が目立った。
香川では、7月中旬から8月上旬にかけ、香川県立高校5校が米国やカナダ、オーストラリアなどへの海外語学研修を予定しているが、香川県教委は「今後の状況をみて対応を検討したい」と判断を保留している。
また、香川県教委は米国やオーストラリアの日本人学校派遣や大学院修学中などの教員14人、米国に留学中の高校生2人の健康状態を確認。把握した範囲では問題はなく、帰国する予定もないという。
文部科学省が通知したメキシコへの渡航自粛だけでなく、ほかの流行国や海外への渡航を控えるよう各校に要請したのは山形、静岡、広島各県教委など。「今後、自粛を含めて検討をお願いする」(兵庫)という声もあり、渡航自粛の動きはさらに広がりそうだ。
文科省の発表によると、1日現在、高校4、中学1の計5校が米国、カナダに渡航している。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20090502000240
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