航空機での入国者すべてに体調申告世界的規模で猛威をふるう豚インフルエンザ。29日には新たにコスタリカ、ドイツ、オーストリアで感染が確認され、感染国は計10カ国にのぼった。“震源地”メキシコでは死者が159人に達し、米国では1歳の幼児が死亡、メキシコ以外で初の犠牲者が出た。各国では拡散を防止するために、さまざまな対処に乗り出した。
新型インフルエンザ発生に伴う水際対策強化のため、厚生労働省は29日までに、海外から航空機で入国するすべての乗客に対し、健康状態や氏名、連絡先などを質問票に記入して申告するよう義務付けた。
質問票の記入は検疫法に基づき、記入拒否や虚偽の申告は、6カ月以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられることがある。対象は発生国のメキシコ、米国、カナダなどに限らず、すべての国からの入国者。帰国者や日本を訪れた外国人を問わず、住所や滞在中の連絡先、発熱やせき、のどの痛みなどの症状の有無、風邪薬や解熱剤の服用状況などを、機内や空港の検疫ブースで記入する。
http://www.sanspo.com/shakai/news/090430/sha0904300505010-n1.htm
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