【新型インフル】豚肉価格が急落 中国が風評被害で「猪流感」の呼称変更 豚が感染源と報じられた新型インフルエンザの感染拡大を受け、世界最大の豚肉の消費国・中国で豚肉が敬遠され、値段が急落する風評被害が起きている。中国メディアは政府の指導を受け、5月2日から新型インフルエンザの呼称を「猪流感」から「甲型流感」に改め、「豚」を意味する「猪」の使用をやめた。政府高官も「国産豚肉の安全性」を強調し、被害拡大を食い止めようと躍起になっている。
3日付の中国紙「21世紀経済報道」によると、全国の豚肉の平均価格は昨年同期の75%程度。「豚インフルエンザ」のニュースを中国メディアが連日大きく報道したことが、消費者に心理的影響を与えたようだ。
統計によれば、中国人が食用する肉の65%が豚肉で、世界の総消費量の約半分を占める。そのほとんどが国内で生産され、海外から輸入される豚肉は総消費量の1%にも満たない。
豚肉のイメージを回復させなければ、農村部の基幹産業である畜産業に大きな打撃を与えることは必至だ。中国メディアによると、畜産業界の関係者の間では、「補助金の支給」を政府に求める声が高まっているという。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090503/chn0905031959000-n1.htm