【新型インフル】発熱外来6病院に 県、発生時の開設決める 福井新型インフルエンザの国内発生に備え、福井県は4月30日、感染症指定医療機関の県立病院など6病院や医師会などと協議し、新型インフルエンザの疑いがある患者が県内や近県で発生した場合、一般の患者と分けるための「発熱外来」を開設することを決めた。
発熱外来は一般外来の待合室などで感染が拡大するのを防止するため、新型インフルエンザが疑われる患者向けに設ける専用外来窓口。国のガイドラインで設置が求められており、舛添要一厚生労働相は30日の緊急会見で準備を急ぐ考えを示した。
発生地域への渡航歴や発熱などで感染が疑われる患者が出た場合、健康福祉センターの連絡で6病院が受け入れを行い、簡易検査を行う。まず県立病院が一元的に患者を受け入れ、対処し切れない場合は福井赤十字病院などほかの病院にも割り振りを行う。嶺南地域では敦賀、小浜病院で対処する方針。
また発生初期段階の隔離対策として、6病院は計20床(うち外部に空気を漏らさない陰圧病床は18床)の提供の用意があり、万一オーバーした場合は結核病床も活用して約100床を追加する。ただ20床を超えた場合は新型インフルエンザが蔓延(まんえん)期に入った状態が予想され、状況によっては自宅療養に切り替える可能性もあるとしている。
こうした手順を踏む前段階として、県は最初に電話で健康福祉センターの相談窓口に連絡し、指示を受けるよう求めている。不用意に医療機関で受診し感染が拡大することを防ぐため。
また県は同日、県内9消防本部の救急搬送担当者と連絡会議を開いた。渡航歴などで新型インフルエンザが疑われる患者を搬送する場合、健康福祉センターと連絡して搬送先の指示を受けるほか、搬送に当たる隊員はマスクやゴーグルを着用して感染防止を図ることを確認した。
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/fukui/090501/fki0905010350000-n1.htm
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