「冷静に」「落ち着いて」=厚労相、未明の緊急会見-連携不足にいら立ちも「パニックになる必要はない」「普通のインフルエンザと同じ予防を」。横浜市内の高校生が新型インフルエンザへの感染の疑いがあることが分かり、舛添要一厚生労働相は1日午前1時半すぎに厚労省内で開いた緊急会見で、冷静な対応を呼び掛けた。
横浜市からの届け出を受け、厚労相に知らせが入ったのは30日午後11時すぎ。当初はPCR検査でも確認されたとの情報だったため未明の会見開催を決定した。
しかし、同検査の結果が「解析不能」だったと分かったため、会見では新型ではない可能性が十分にあることを強調。「まだ判明したわけではない。冷静に判断し、国民には落ち着いて行動してほしい」と繰り返した。一方で、高校生の国内での移動経路や誰と一緒にいたかを「全力で調査する」と表明。「備えあれば憂いなし」と述べた。
検疫をすり抜けた可能性への感想を求められると、「新型インフルエンザと宣言したのは28日。(高校生が帰国した)25日は、検疫態勢はできていなかった」と応じた。
会見直前には横浜市に電話がつながらなくなったという。「こういうことでは危機管理によくない。極めて遺憾だ」と批判し、連携不足にいら立ちを隠さなかった。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009050100050
PR