新型インフルエンザ拡大 風評被害、養豚家ら懸念 豚に由来する新型インフルエンザ問題の拡大で、兵庫県内の養豚業者やメキシコ産豚肉を扱う食品企業から、風評被害を心配する声があがっている。適正に処理した豚肉から感染する恐れはないとされ、商品撤去や販売中止に動くスーパーはほとんどないが、養豚家らは豚肉のイメージダウンを懸念している。
県畜産協会(神戸市中央区)によると、県内には淡路島を中心に約四十の生産者がいる。同協会は問題発覚の直後、生産者らに最新情報のほか、豚舎の衛生管理の注意点などをまとめた文書を配布した。同協会は「豚肉は適切に処理しており、安全だ」と強調する。ただ、消費者の反応は読み切れず、ある県内の養豚業は「消費者の買い控えが起きないか心配」と話す。
食品会社にも不安が広がる。食肉加工製造のエスフーズ(西宮市)は「売り上げに影響はないが、長期化すればどうなるかわからない」と話す。
伊藤ハム(同)はハム・ソーセージの一部でメキシコ産豚肉を使っており、発生直後から消費者の問い合わせが相次いだ。同社は「取引先から販売中止の要請もなく、撤去の予定はない」としている。
http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0001884456.shtml
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