保健所 入国者リスト見落とす新型インフルエンザが発生した国から入国した人の健康状態について、各保健所が追跡調査をしていますが、東京・墨田区の保健所が検疫所から通知されていた入国者109人分のリストに気づかず、7日まで調査をしていなかったことがわかりました。
新型インフルエンザの水際対策として、各地の保健所は、メキシコとアメリカ本土、それにカナダから入国した人のリストを成田空港などの検疫所から通知を受け、10日間、入国者に連絡を取って健康状態の追跡調査を行っています。ところが、墨田区の保健所が、今月2日以降、入国者のリストが東京都を経由してメールで通知されていたにもかかわらず、7日まで気づかず放置していたことがわかりました。放置されたのは先月28日から今月4日までに入国した109人分で、電話相談を受けていた部署とは別の部署に置かれたパソコンに届いていることに7日になって初めて職員が気づいたもので、この間、東京都に問い合わせもしていなかったということです。109人の中には、7日が追跡調査の最終日となる人もいますが、保健所がこの日電話をかけたかぎりでは、健康に問題があるという人はいないということです。墨田区保健所の小久保明保健計画課長は「住民の方々にご迷惑とご心配をおかけして申し訳ありません。東京都との連絡を密にしていれば防げた事態で反省しています。これから全力をあげて健康観察を行います」と話しています。
http://www.nhk.or.jp/news/k10015822251000.html