豚インフルエンザ「拡大、見極め段階」 国立感染研メキシコと米国で豚インフルエンザの患者が多数確認されたことを受け、国の新型インフルエンザ専門家会議議長の岡部信彦・国立感染症研究所感染症情報センター長は26日、記者会見し「多くの人が感染する事態になるか、まだ見極めの段階だ」と述べ慎重な対応の必要性を訴えた。一方、自治体には電話相談が寄せられ、高機能マスクが売れるなど、国内でも不安が出始めた。
岡部センター長は、
国内で流通している豚肉について「病気の豚は食肉処理の前に除かれるし、万一流通しても食肉部分はウイルスが少ない。総合的にみて安全性に問題はない」と強調した。
メキシコで死者が相次ぐ一方、米国の患者は軽症にとどまっていることについて「ウイルス(の特徴)が原因か、医療体制の差か、人の免疫の問題なのか。情報が不十分でまだ判断できない」と指摘。世界保健機関(WHO)の警戒水準(フェーズ)引き上げ見送りについては「資料が十分そろうまでは慎重に判断しているのだろう」との見方を示した。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090427AT1G2601226042009.html
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