新型インフルエンザ WHO緊急委・田代委員「強毒型ウイルスに変化する可能性ない」WHO(世界保健機関)緊急委員会の田代真人委員が3日朝、スイス・ジュネーブから帰国した。田代委員は、この新型インフルエンザの警戒水準について、現在のヒトからヒトへの感染が大きな集団で発生する「フェーズ5」から、世界的大流行の「フェーズ6」に、WHOが週明けにも引き上げる可能性があるとの考えを示した。
WHO緊急委員会の田代真人委員は「病原性が若干強くなる可能性は否定できないけれども、強毒型のウイルスに変化する可能性はまったくありません」と述べた。
3日朝に帰国したWHO緊急委員会の田代委員は、新型インフルエンザの強毒性について否定した。
また、警戒水準の引き上げについては、「連続した感染が広がるようだったら、(フェーズ)6に上げる可能性はありますけどね」と話した。
一方、WHOは、慎重な姿勢を見せている。
WHOのライアン警戒対策部長は「現時点で、フェーズ6を覚悟しておかなくてはならないが、同時にフェーズ6には至らないという望みも捨ててはならない」と述べた。
最初に感染が確認された北米以外でも、継続的な感染が確認されれば、「6」への引き上げ条件がそろうが、感染が拡大しているヨーロッパの状況を判断するのに、数日はかかるという見通しを示した。
またWHOは、感染源のメキシコや発展途上国など72カ国に対して、備蓄している抗インフルエンザ薬、240万人分を提供することを決めた。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00154396.html
PR