修学旅行の300人、調査へ=高校生、再度PCR検査-新型インフル疑い例・横浜カナダから帰国した横浜市の高校生(17)に新型インフルエンザ感染の疑いがあることを受け、同市は1日、一緒に修学旅行に参加した約300人の生徒と教職員らに対する聞き取り調査を始める。発熱の有無など健康状態を調べ、同様のケースがないか確認を急ぐ。
また、市衛生研究所の遺伝子レベルの詳細診断「PCR検査」で「解析不能」との結果が出たため、高校生の検体を国立感染症研究所(東京都新宿区)に送り、改めてPCR検査を行う。結果は一両日中に判明する見通し。市によると、高校生の症状は快方に向かっているという。
同市健康福祉局によると、高校生は4月10日から25日まで、修学旅行でカナダ西部のブリティシュコロンビア州に滞在。帰国後の29日、39度台前半の熱が出たため、市内の医療機関で受診。簡易検査の結果、陰性だった。しかし30日午前、別の病院で再検査したところ、A型の陽性反応を示したため、自宅で待機させた。
市衛生研究所がPCR検査を行い、高校生の検体を調べたところ、「解析不能」との結果が出た。このため、1日午前零時前、高校生を市立市民病院に搬送した。
高校生は治療薬「リレンザ」を投与された後、回復に向かっている。30日には熱が37度台前半まで下がった。家族にはインフルエンザの症状は見られないという。
1日未明に記者会見した市健康福祉局の岩田眞美健康安全課担当部長は「(感染が)確定しているわけではない。不安があれば市に相談してほしい」と市民に冷静な行動を取るよう呼び掛けた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2009050100092
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