新型インフル:水際対策を徹底 政府対策本部が確認政府は30日午前、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の警戒レベルが「フェーズ5」に引き上げられたことを受け、「新型インフルエンザ対策本部」(本部長・麻生太郎首相)の幹事会を首相官邸で開いた。これまでの方針を大きく変えることはしないものの、感染が世界的に広まりつつあることから、空港での検疫など水際対策をさらに徹底することを確認した。
また、中国を訪問中の麻生首相は同日朝、河村建夫官房長官に電話し、「国家の危機管理上極めて重大な事態だ。やるべきことはきちんと決まっているので総力を挙げて対策に取り組んでほしい」と指示した。
幹事会で河村長官は「ウイルスの毒性などまだ分からない点もある。予断を持たず、警戒を怠ることなく対応することが大事だ」と述べた。
米国でも死者が出たが、渡航延期勧告は多数が死亡しているメキシコだけにとどめることにした。米国、カナダ、ドイツ、イスラエル、スペイン、ニュージーランド、英国、コスタリカ、オーストリアの9カ国については、外務省が渡航の注意を呼びかけることを確認した。
一方、舛添要一厚生労働相は30日午前7時から厚労省で緊急会見し、国内で感染者が発生した場合への備えとして、院内感染を防ぐため感染の疑いがある人だけを診る「発熱外来」の設置▽感染症法に基づき新型インフルエンザ患者の全数を把握する態勢整備▽ウイルス株の入手とワクチンの製造--を急ぐ考えを示した。
http://mainichi.jp/select/today/news/20090430k0000e010016000c.html
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