新型インフル:輸入豚を全頭検査 農水省新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の警戒レベルが「フェーズ5」に引き上げられたことを受け、石破茂農相は30日の衆院農林水産委員会で、同日から輸入される生きた豚のすべてについて、豚インフルエンザウイルス感染の有無を調べる検査を始めたことを明らかにした。農水省は24日に全国24カ所の港や空港にある動物検疫所に対し、インフルエンザ発症の疑いがある豚を精密検査するよう指示したが、これを症状のない豚にも拡大する。
感染が確認された豚は15日間隔離されるが、豚インフルエンザは家畜伝染病予防法の対象になっていないため、殺処分や輸入停止などの法的根拠がない。処分は輸入業者と協議するが、同省動物衛生課は「豚にとっては軽い病気で、15日間のうちに治る可能性が高い」と話している。一方、国内で飼育されている豚については、農水省が都道府県に検査頭数の拡大などを要請している。
生きた豚の輸入は大半が品種改良用の「種豚」で、08年の輸入実績は約420頭。米国、カナダ、英国などが中心で、メキシコからの輸入はなかった。
http://mainichi.jp/select/science/news/20090430k0000e040055000c.html
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