【新型インフル】3例中2例が横浜 担当者は休日返上
全国3例目となる新型インフルエンザの疑い症例が出た3日、横浜市は終日対応に追われた。4月30日に最初の疑い症例が発生してからわずか3日後の“再発生”に、市担当者は「季節性のインフルエンザはゼロになることはない。今後も簡易検査で疑いは出るだろう」と疲れた表情を浮かべた。
横浜市に「感染の疑い」の一報が入ったのは3日午前9時すぎ。症状の相談を受け付ける発熱相談センターに東京都三鷹市の40代の女性が、「アメリカから帰って熱がある」と、電話連絡があった。同市立市民病院が診察したところ、熱が37・6℃あり、簡易検査で新型インフルエンザと同じA型ウイルスの陽性反応が出た。
ゴールデンウイークの休み期間だったが、担当者が急遽(きゅうきょ)招集。女性の行動を調べる作業などに当たったが、同市衛生研究所の詳細検査の結果、新型に感染していないことが判明した。
これを受けて、横浜市は3日午後10時すぎから岩田眞美・新型インフルエンザ対策担当部長ら担当者が会見。「季節性インフルエンザと確認された」と発表し、安堵(あんど)の表情を見せた。
横浜市では1日に、カナダから帰国した男子高校生(17)に感染の疑いが浮上し、後に否定されたばかりで、国内での「感染疑い例」3例のうち2例が発生した。修理(しゅうり)淳医務担当部長は「季節性インフルエンザは冬に流行するが、この季節でも感染はゼロにはならない」と説明。「横浜は人口が多い市なので、今後も(こうした感染疑いの連絡は)出る可能性がある」と話した。
女性は同市市民病院に入院しているが、タミフルを投与されるなど治療を受け、容態は安定しているという。感染が否定されたという連絡に「よかった。安心した」と話したという。
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090504/bdy0905040004000-n1.htm
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