<新型インフルエンザ 家庭でできる対策>(上)ウイルス防止を徹底 新型インフルエンザの拡大で、世界的大流行(パンデミック)が心配される。感染を防ぐためには、それぞれの家庭でもウイルスの予防方法を知り、生活必需品の備蓄などを進めておくことが大切だ。家庭でできる対策について二回に分けて紹介する。
◇ ◇
新型インフルエンザへの対策は、通常のインフルエンザ対策の延長線上にある。県健康増進課感染症・新型インフルエンザ対策担当の医師、工藤香織さんに、暮らしの中でできる予防方法を聞いた。
◇ ◇
基本的には外出から帰宅した際の手洗い、うがい、マスクの装着など、通常のインフルエンザ対策を徹底することです。ウイルスは湿度50%以上で活性が下がるので、室内は適度な湿度を保ち、十分な換気に注意しましょう。日ごろから栄養、睡眠を十分に取り、健康を保つよう心掛けましょう。県のホームページなどで正確な情報を確認し、落ち着いて状況に対応することが大切です。
■せき■
せきやくしゃみが出る人はマスクを着ける。近くに人がいる場合はなるべく控え、出るときには顔を背けたり、ティッシュで口や鼻を押さえる。手で口元を覆うのは禁物。ウイルスを含んだ飛沫が手につき、さらに触った物などを介してうつる接触感染につながる。
■手洗い■
せっけんを使い、手のひら、甲はもちろん、つめの周り、指の間、手首など、洗い残しがないようしっかり洗う。流水で十分に洗い流し、清潔なタオルでふく。タオルの共用は避ける。手洗い、うがいは帰宅時は必ず、また学校や職場、外出先などに長時間いる場合も随時行う。
■うがい■
最初にブクブクと口をゆすぎ、口内の汚れを落とす。その後、ガラガラとのどをゆすぐうがいを二、三回繰り返す。うがい薬を使ってもいいが、水道水だけでも効果はある。
■マスク■
外出時は装着し、帰宅したら室内に持ち込まず、ビニール袋などに密閉して捨てる。一度使ったら捨て、繰り返し使わない。目が細かい不織布製が望ましい。
◇ ◇
県は家庭や学校、福祉施設などでできる対策についてまとめた「栃木県新型インフルエンザ対策ガイドライン(暫定版)」を県ホームページ(http://www.pref.tochigi.lg.jp/)の「新型インフルエンザ相談窓口」上で公開している。
PR