メキシコ内外でインフル「差別」 神経とがらせる政府 メキシコ政府が、新型インフルエンザ感染拡大をきっかけに起きている他国による「メキシコ差別」に神経をとがらせている。エスピノサ外相は2日、ペルーやキューバがメキシコとの航空便を停止したことを批判。国内では感染を恐れて疑心暗鬼に陥った人々による差別が起き始めている。
「伝統的なわれわれ(中南米諸国)の関係からして不適切だ」。中南米諸国の航空便停止措置について、外相は不快感を表した。さらに、中国でメキシコ人が病院に隔離されたとして「差別的」と批判。コロンビアがメキシコのサッカーチーム受け入れを拒否したことにも不満を漏らした。
同様の事案は国内でも起きている。ウニベルサル紙によると、インフルエンザと診断され病院に入院した小学校教員マリアナ・ソリスさんは4月29日に退院すると、近隣住民との「距離」を感じるようになったという。ソリスさんは隣人らが「(近くに)来たがらない。かなり遠くからあいさつをしてくる」と語った。
別の男性は息子(23)の死亡後、新型インフルエンザで亡くなったわけでもないのに「親類や知り合いが、感染すると考えてわたしに近づこうとしなかった」という。親族の1人は職場で、死因を明記した死亡証明書の提示まで求められた。
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009050301000458.html
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