メキシコ渡航の大学生ら、インフル懸念で卒業式から隔離 卒業を控えた米ペンシルバニア州のスリッパリー・ロック大学の4年生22人が、豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザ(H1N1型)の感染が広がっているメキシコに先日渡航したため、卒業式会場への入場を差し止められたことが2日明らかになった。
学生らはメキシコで教育実習中だったが、国境が閉鎖され卒業式に出席できなくなる可能性を考慮し、予定より早く米国に帰国した。しかし大学側は学生らがインフルエンザに感染している恐れがあるとして、クラスメートから隔離し個別に卒業式を実施する方針を決め、副学長名義の電子メールで学生らに事情を説明した。
電子メールは、卒業式会場でウイルスに感染する可能性についての問い合わせが、学生や保護者らから大学に何百件も寄せられたとしたうえで、大学にはウイルス感染の疑いがあるとみられている学生らから「他の人々を保護する義務がある」と述べている。
22人は入場を許されないメインの卒業式会場の映像を、離れた場所で見ることになる。個別に行われる卒業式には、22人と保護者、大学職員など少数の人々が出席する予定。隔離方針に不満を抱いた学生らだが、一部は大学の意向を理解し、かえって思い出に残る卒業式になるだろうと見方を変えている。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200905030008.html
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